tokainorookie’s blog

やさしい輸入中古車を買って人生に彩りを🇮🇹

クルマ探しの醍醐味とは

知らないというのは恐ろしいしツマラナイ。俺が本物のクルマの探し方を教えてやる。

買い方にもいろいろある

試乗車のi4 M50。ディーラーならではのサービスも見逃せない

クルマというものをディーラーでしか買ったことがなかった我が家にとって、今のようなマインドになったのは中古の530iに乗ったことから始まる。計画的に乗り換えることもなく、廃車になるまでとことん使う家だった為、中古車販売店を回るだとか、暇さえあれば中古車サイトを開くなんてことはなかった。メンテナンスも担当窓口を通じてすべてディーラー任せであった。今思えばなんと贅沢なやり方だと思う一方で、思考が広がらない非常にモッタイナイ維持の仕方だとも思う。もちろん工夫次第で費用も抑えられるのに定価を支払うのだからこちらもモッタイナイという話だ。

今でこそクルマ所有の仕方が多彩になっているが、私が530iを探しあて購入した時は今ほどまだ浸透していなかった。何となくあやしい中古車屋もたくさんあるから、そこそこ良いものを、安く買えるというのに抵抗もあったんだと思う。ましてや輸入車を専門店以外で買うなんて買ってから壊れまくる地雷じゃないかと。しかし飛び込んでみるとそんな不安は全くいらなかったことがわかり、今では「そういう買い方」に沼っているとも言える。先日身内に紹介したバックオーダーでのオークションという買い方も新しく知ることができた。バリッとした新車をディーラーでオーダーするのもいいが、味わいのある型落ちモデルを肴に中古車販売店を回るのも楽しい。クルマ買いは決してディーラーだけではないのだ。

 

BMW専門店で買った1台から考えが一変する

本来800万円を超えるクルマを12年落ち170万円で購入した。すべて前の新車から乗っていた320iが基準となる。5シリーズが3シリーズと何が違うのか、それを確かめつつ維持の方法も変えていった。まずディーラーを完全に離れた。実は320iを乗っていた最後半から、ディーラー整備の質が明らかに落ちてしまったと感じたからだ。また懇意にしていた担当の方々もお店を離れてしまい、こちらとしては高いお金を払ってまで通う意欲がなくなった。そこで530iを購入した専門店の整備はどうかというと、全く問題ないレベルだと言うことがわかり、しかも料金もディーラーの半値という事実。彼らは「いかに安く維持していくか」ということに長けているプロ集団であった。また日常のメンテナンスでお世話になっているショップも、本当にディーラーでないとできないものは別として、日常レベルのメンテナンスは十分すぎるほど安価にかつ的確にやってくれる。先日のMINIの大修理も、「ディーラーはこれだけ換えれば直ると言ってきたがそりゃ当たり前じゃないかということで、我々はいかにコストをかけずに元の状態に戻すかにプライドをかけている修理屋だ」と聞いたときには大変驚いたと同時にうれしくなった。レベルが高いとはこういうことだ。

こういうショップが近くにあると、自然とクルマ探しも柔軟になるというもの。本当の意味で自分が気に入ったものが見つけられる。我が家のミニクーパーマセラティ然り、今までだったら絶対買わないお店から買っているのだから、ディーラーしか知らなかった自分からしてみれば大きな変化である。特にMINIはサイトに載っていない通りすがりに見つけた個体だったため、まさに運命的な出会いと言えよう。こういう所にも、クルマ探しの醍醐味が中古車にはある。

 

実は大事な人との関わり

同世代の2台。メンテナンスでも販売でもお世話になっている

単純にお金を出せば買えるものだけに、上を見ればキリがないし下を見てもキリがない。それぞれにメリデメがあり自分が納得したところにお金を払えばいいのだが、実は大きな買い物をする時に大事なことがある。それは誰から買うかということだ。店舗にあるラインナップを見て気に入ったクルマがあったらまず店主に話しかけてみよう。簡単に会話を交わしてみてビートが合わないようだったら控えた方がいい。また置いてある車種で店主のキャラクターもわかる。ラテン車があれば陽気で気さくな人だろうし、ドイツ車であればキチっとした誠実な人だろう。アメ車なら豪快でワイルド、きっとタンクトップで接客してくれる。

そしてひと通り契約が済んだら、ローダーに積んで持ってこいではなく店頭納車をオススメしたい。今一度冷静な目でお店の雰囲気、ポリシー、他のお客さんの反応などをチェックして今後トラブルがあった時にここに持ってこようと思えるお店かどうか、自分の目で確かめて欲しいからだ。今後の輸入車ライフが豊かになれるかどうか、それは誰から買うかにかかっていると言っても過言ではない。