tokainorookie’s blog

やさしい輸入中古車を買って人生に彩りを🇮🇹

メンテナンスの醍醐味~R56 ミニクーパー編~

輸入車フリークの醍醐味のひとつに、メンテナンスがある。

古いクルマならリフレッシュを伴い、少しでもオリジナルの状態を良くしていく。一方自分好みにパーツをカスタマイズして純正以上の個性を出す。どちらもやって損をしない大事なお金のかけ方だ。

キーの修理

最近のMINIは細かなところがポツポツ続いた。

まずはキーボタンの劣化である。ある時アンロックボタンが無くなっており基盤が丸出しの状態になっていた。中古車では珍しくスペアもついていたので運用に問題は無かったが、新品をオーダーするのもあほらしい。そこでオークションでジャンク品を手に入れボタンのみの移植を試みた。

分解してみると、ボタンと基盤の接触部にゴム被膜があることがわかった。ポン付けとはいかなさそうであったが、手持ちのブラックシーラーで隙間を埋め、乾かないうちにボタンを差し込む。完全硬化したら適度なゴムクッションと接着効果があり、DIYでの修理が完了した。

ちなみにR56に使用される第2世代キーは充電式なのだという。車体のキースロットに差し込むことで充電をしているらしい。ディーラーでは年2回以上の使用を推奨しているらしく、スペアキーも定期的に使用した方が良いのだと勉強になった。

部品代1780円。感度も良くなった

 

左ドアミラー交換

わずかだが外側を向いている

続いてサイドミラーのずれである。

格納タイプでドアミラーを開くと、左側のミラーだけストッパーが働かず1ノッチほど外側に開いてしまう現象が起きていた。運転時にやけに見える範囲が違うなと思っていたのがきっかけだった。

理由は経年によるストッパーギアの破損だろうとのこと。こちらはモーターだけの交換ができず基本的にはASSY交換になるという。それでもミラーやミラーカバー、ビスは同じものを再利用し、ミラーベース(土台)の交換作業で5万4250円がかかった。

土台周りが新品になった

 

ドアオープンストッパー交換

最後に購入当初から気になっていたドアストッパーについてである。

こちらはドアを開けた際、勝手にドアが閉まってしまうほどテンショナーがかかっていなかった。67,309キロで購入しているから、その程度でへタるとは思えないが、身内のクロスオーバーに同じ症状は見られない。一説では3ドアゆえ、重く長いドアを支えるために消耗が早いなんて話も。ただ、ショップの社長には交換しても効果のほどは実感できるかわからないと脅かされたので、とりあえず運転席側のみ交換をお願いした。

ところが交換後実際に動かしてみると、しっかり力が入った感じでかなりの反発を確実に感じられた。思ったところでキチンと止まる。メカニックは「はっきり違いがわかると思います」とのこと。ネットでは中国製のパーツを使用しているオーナーもいるようだが、耐久性に問題があるという。やはり純正を選んで正解か、これならば助手席側も近いうちにやってもらおうと思った次第である。費用は1万4280円であった。

 

メンテナンスの醍醐味とは

手を加えることによる愛着の増進。輸入車のメンテナンスはそれを強く感じやすい。また特にネオクラの年代にいるクルマにメンテンナンスフィーをかけることは、クルマの寿命を延ばし見た目にもパキッとした状態を維持することである。

「rookieさんのMINIは年式的にウインドウレギュレーターも注意してください」

帰り際、そんなことをメカニックに言われた。了解とは言いつつも、

「そういえば、去年マセでやりましたね。約12万かかりました」

「ヒエェェ、たっかー!さすがですね」

「国内にパーツがなく、イタリアからの本国発注で。ばかだよね(笑)」

みたいな会話ができるのである。

これは国産車ではまずありえないシチュエーションの、それはそれは高貴でユーモラスな会話なのである。輸入車ライフはこうした体験ができるのも大きな魅力のひとつ。かけたコストが必ずしもマイナスにならないどころか、故障体験が笑いになるというおまけ付き。”思い出に残る”人生を送りたければ、それはとても安い投資なのである。