tokainorookie’s blog

やさしい輸入中古車を買って人生に彩りを🇮🇹

イタリア モデナへの道(中編)

得体の知れないブランド

www.maserati-meguro.com

往年のファンやオーナーからしてみればお叱りを受けそうだが、とにかくマセラティは得体の知れない感が強すぎる。よって圧倒的に情報が少なくマセラティライフの実態がよくわからないのが実情である。今でこそギブリの復活やレヴァンテなどの登場もあり新規ユーザーもついている印象があるが、マセラティジャパンが出てきたのも13年ほど前からで、それまではフェラーリの代理店で有名なCORNESが販売を行ってきた。通りで、あのステッカーが貼られたリアガラスに羨望の眼差しを送っていたはずである。よくわからない希少性がブランドのミステリアスさを誘い、それがまた良かったのかもしれない。

(巷では地下アイドルが一気にメジャーデビューをして初期ファンが複雑さを覚える感覚があるようだ)

さてとにかく情報収集といこう。

中古車サイトを開けば100万円台からあるものもある。ターゲットにしたのはKEN OKUYAMAデザインの5代目だ。ドライサンプのデュオセレクトも魅力的だが、維持の面でトルコンATモデルに絞った。2007年式以降である。相場の中央値は大体320万くらいだろうか。マイナーチェンジが施された完全後期モデルになると4~600万くらいとまだまだ高値がついている。

 

年式とグレードを決める

MASERATI COMPLETE GUIDEⅡ

クアトロポルテは外観の違いで前期/後期、搭載するミッションの違いで前期/中期/後期と分けることができる。

まずオリジナルデザインのデュオセレクトモデルが前期となり、2004~2006年。

前期デザインでミッションがトルコン式になったのが2007~2008年で中期。

外観がリフレッシュされた後期スタイルにトルコン式が完全後期となり2009~2012年となる。

輸入登録時期や併売されていた時期もあったので実際にはオーバーラップしているモデルもあるが、当ブログではこのようなカテゴライズとする。

 

グレード展開は3つありどのモデルも魅力的だ。

まずはベースグレード。そのモデルの素を味わうなら最も適したグレードだ。

次にエグゼクティブGT。ゴージャスに仕立てられた内装はタンやホワイトレザーが良く似合い、ザ・イタリア車のような雰囲気だ。木目パネルのほか3面シェードや専用のリアテーブルが備わり、キャラクター的には今乗っている530iのMスポーツに近い。
そしてスポーツGT。内装にカーボンが使われメッシュタイプのフロントグリルや専用アルミがつく。自分の好みでいけばエグゼクティブGTだ。しかもラクシュリー志向のグレードはスポーツグレードに比べると人気がないのかいくらか相場も安いようだ。これは一石二鳥ということで2007年以降の中期エグゼクティブGTグレードに絞って探し始めた。

BMWでホワイトを乗り継いできたので、次に乗るならダーク系が良いと思った。マセラティはガンメタも非常にカッコよく渋い。比較的数の多いブラックやネイビーを候補に内装はキャメル系を選ぼうと出てくる機会をうかがった。パドルがついてウッドステアでサンルーフ付きで…と夢は膨らむばかりだ。

濃厚な味付けのイタリアンな内装

 

勧める人は誰もいない

とはいえ直ぐに買い替えることは考えていないので、ゆっくり様子を見ながら次の車検までに考えるか、くらいの熱量で臨む。お世話になっている車屋さんにも聞いてみるが、皆口を揃えて「やめといた方がいい」という。しかもイタリア車の部品はロシアで作っているパーツも多く、昨今の事情から部品が入ってこないという話もあるようだ。今手を出すのは控えた方が良い、それがプロの結論だった。

しかしどこかで「本当に壊れるのか自分の目で確かめたい」という変な漢気(?)があるのも事実だ。情報収集も頭打ちになってきた頃、まずは実車を見に行こうと計画し始めた。