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やさしい輸入中古車を買って人生に彩りを🇮🇹

平均月収でスーパーカーに乗る!

そんなうまい話があるか!と言われてしまいそうだが、実はいくつかの点を押さえておけば思っている以上にクルマというのは安く手に入れることができる。以前、

ちょっと古いBMWを安く維持する方法 Vol.1 - tokainorookie’s blog

ちょっと古いBMWを安く維持する方法 Vol.2 - tokainorookie’s blog

で紹介した事と少し重複するが、さらにポイントを絞って細かくみていこう。

この記事を読んでいるあなたに憧れのスーパーカーがあるとする。あなたは平均年収の会社員で、結婚はしているが賃貸暮らし。幸い嗜好品は職場にある自販機の缶コーヒーくらいなもので、酒もタバコもやらず少ない可処分所得のほとんどをクルマにつぎ込んでもいいと考える。そういうと妻に白い目で見られるが妻との関係も概ね良好と仮定しよう。

 

ステップ1. 資金をどう捻出するか

貯金はあったとしてもなるべく手をつけないのが賢明だ。対象がスーパーカーなのだから当然ローンを組むことになるが、頭金を数十万払ったところで月々の支払いは微々たるものだ(表1)。その気になればフルローンだっていけるのだから、それよりもいざという時の修理代や保険、税金用にプールしておいた方が良い。手元に現金がある安心感が少しでもあれば、それはゆとりを持ってスーパーカーを手に入れるのと同じこと。まずは狙う対象車の価格とどれくらい借り入れができるかのバランスを考えておく。

(表1)前期クアトロポルテ金利2.4%で5年返済する場合の参考値

車両価格≒借入額 220万 230万 240万 250万
月の返済額 38,898 40,666 42,435 44,203
金利 13万3880 13万9960 14万6400 15万2000
総支払額 233万3880 243万9960 254万6100 265万2180

 

ステップ2. ローンか残価設定か

ここでは間違いなくローンをおすすめする。ただ地方銀行のマイカーローンを利用するのが良い。都市銀行メガバンクより地方銀行が良い理由は金利の低さである。例えば、

横浜銀行 0.9〜2.4%

千葉銀行 0.85〜2.75%

常陽銀行 1.75〜2.35%

三菱UFJ    1.5〜2.45%

損保ジャパン 1.9〜3.95%

<2023年時点での公表データ>

という具合に、ディーラーローン並みの金利の低さが売りなのだ。キャンペーンなどのタイミングであればもっと低くなる可能性もある。一般的な町の中古車屋金利は7〜8%で設定さていることが多いため、銀行ローンでは半分以下の金利で済むことがわかる。

ディーラーで残価設定を選ぶ方法もあるが、金利だけの話をしてしまうとローンを組む(支払う価格に対する)金利ではなく、車両全体価格での金利で組まれてしまうので注意が必要だ。

ちなみに私の場合は、損害保険会社や地方銀行のマイカーローンを片っ端から調べ金利が低い順に絞って審査を受けたが、金利が3%台だったため本融資を受ける前に辞退した。実はマセラティを売っていた販売店が3〜4000万円の車両を扱う高額商材のお店だったため、金利が安く設定されていたのだ。結果私はいま1.9%で組んでいる。またローンを組むことのメリットとして組む額に応じた電子ポイント還元などの特典があるのも見逃せない。

銀行ローンは事前に審査を受ける必要があるが、憧れのクルマを手に入れるわけだからこれくらいの手間と時間は惜しまずにやりたい。さらに今の自分のレイヤー(信用)がわかる点においても有効である。事前準備を怠らず間違っても安易に販売店ローンを組まないことだ。ラインナップされているクルマの系統から大方お店の金利を想像することもできる。

 

ステップ3. 月々の支払いをいくらに設定するか

実はいくらローンを組むかはさほど重要ではなく、月々いくら支払えるのかということが重要である。上記の点から金利はいくらなのか?が大切だとお分かりいただけたと思うが、BMW時代に組んでいた金利と今を比較すると、返済期間を倍にして金利分の値段がトントンくらいである。返済期間を長くすれば月々の支払い額も少なくなるから(当然総支払は若干上がるが)、金利分侮るなかれ、である。

さて次に月にどれくらいそのスーパーカーに乗るか考えてみよう。普段の足使いに使うのか、週末ドライブに使うのか、バッテリーが上がらない程度に動かすか。当然乗らない分はガソリン代がかからないわけで、浮いたランニングコスト分を車両ローンに充てることだってできる。その分返済期間は短くなる。燃費と月々の距離を考えて燃料コストも把握しておくことで、無理のない返済計画を立てる。車のローンは比較的ハードルが低い金融商品で、時間をお金で買うものである。当然そこには利息が発生するが、例えば500万のクルマを買おうとして500万貯まるまでに果たして何年かかるだろうか?その時間を前借してその分愛車との経験を積んだ方がはるかに有意義ではないだろうかと私は思う。

 

ステップ4. 勇気を持って飛び込め

さあここまで綿密に計画が立てられたのであれば、もうかなり購入が現実的に考えられるはずだ。残りの問題があるとすれば任意保険くらいだろう。マセラティであれ他のスーパーカーであれ任意保険に入れないことはない。限られてくるのは車両保険の有無である。ローン使用であれば車両保険は絶対だが、ガレージで眺めるだけならつけない方法もある。車両保険をつけるなら大手2トップの保険会社であればまず問題なく入れるし、つけないのであればダイレクト型でもOKだ。ちなみに私の場合、車両保険をつけて年間14万円である。

 

実際にどれくらいの費用がかかっているかは別として、スーパーカー類に乗っていると言うと聞いた人は皆顔がハッピーになる。認める認めないはそれぞれだが、れっきとしたヒエラルキーがそこには存在している。さらにフェラーリをはじめとするスーパーカーは(一部のポルシェも)値落ちしないというオマケつきであるから、手放した時の持ち出しもほとんどないと言われている。であれば、実際には乗る時に発生する費用がかかるだけで、払った額以上の経験を得ることができるのだからなんとコスパの良い話なんだろうかと思う。

私のようにお気に入りを一生手放さないぞ!となると、クルマによってはマイホーム購入と同じ額のローンになってしまうが、所有する期間を決めてしまえばそう夢のような話でもないはずだ。こんな時代だからこそ、夢のひとつくらい叶えてみようじゃないか。