
カーオークションの流れ
さて今回購入するにあたり利用したオートオークションの流れについて触れておきたい。
個人で入札することはできず、すべて車屋さん経由で話を進めていく。中古車サイトと同じように車両を検索できる専用端末があり、めぼしい車両を見つけたら入札してもらう。この時まだ価格は決まっていない。リアルタイムで入札しても良し、指値で勝負しても良い。一般的なオークションと同じように目的のクルマが落札できると、約4日ほどで会場から搬出される。店舗までは専門業者が運び入れる。受け取り後は店舗にてクレームとなるようなものがないかチェックを行い、車検が無ければ車検整備の段階に入る。同時並行で書類の変更手続きを行なってスムーズにいけば約2週間で納車となるようだ。オークションの場合、乗り出しの予算を決めておき、登録にかかる費用等を逆算して勝負できるMAXの車両本体額が決まる。したがって希望額内で決まるかどうかはその時の運ということになる。

届いたばかりの現車を確認すると、思ったよりイイ!というのが第一印象だった。写真で見るよりもボディの隆々さが際立ち、大変マッシブで格好良かった。気になる程度だが、概ね評価点を信頼して良いように思う。思ったよりココが…みたいなことはなく、全てにおいて許容範囲と言えるレベルであった。オートオークションが心配な読者もいるだろうが、悪徳と言うようなことはないと思っていただいていいだろう。ただし機関系統については運もあると付け加えておく。心配な方は現車の確認に行ける近場のオークション会場での落札を決め込むといい。
グリーンのMTは0.3%の超希少種

さて今回のクルマ選びはクロスオーバーのマニュアルが条件だった。ボディカラーやグレードは条件に加えず、カスタマイズの有無も問わない。4/10時点で中古車サイトに登録されているクロスオーバーは約1000台。そのうちマニュアル車は1.6%でカラーを指定すると3台のみヒットした。グレードはワンからクーパーSまであるが、ルーフカラー、ホイール、内装、オプションなどを見ると同じ仕様は2つとない。これだけで自分だけのMINIがいかに特別に感じるかわかるだろう。
MINIといえばブリティッシュレーシンググリーン(BRG)が英国のナショナルカラーとしてイメージが強いが、今回のはオックスフォードグリーンというやや深めのグリーンメタリックである。言わずと知れたMINIの生産工場がある地名が与えられたこの深緑はR60専用カラーのようで、2014年のマイナーチェンジで廃止されてしまったらしい。予想より落札価格が高かった理由はこんな所にもあるのかもしれない。
クーパーSの実力はいかに?

トップグレードであるクーパーS、しかもターボ付きのMINIは一体どんな顔を見せるのか楽しみなところだ。

乗り込んでみると、目線の高さからくる運転のしやすさは3ドアでは味わえない開放さがあると感じる。ボンネットの凹凸も四隅の間隔を掴みやすい。ガッチリとした太めのシフトノブに骨格の頑丈さはBMWのX1を連想させ、3ドアと同じエンジンのはずだがクロスオーバーの方が重低音のエグゾーストだ。
NAモデルに比べるとオイル下がりが認められ、ターボ車ならではの持病は覚悟せねばならないが、重い車体をぐいぐい押し出す力強さはやっぱり魅力である。3ドアに比べて200kg重いアドバンテージを考えるとクーパーSを選んで正解だったかもしれない。乗り味は実にマイルドな大人の遊び車だ。ゴーカートフィーリングと評すにはちょっと野暮ったい気もするが、普通に運転をしていて楽しいという声がオーナーから聞こえてきた。

これは結果論だが、本当に良いクルマに巡り会えたと思う。ただでさえ珍しいMTにカラーやグレードまで絞って探していたら、おそらく見つかることはなかっただろう。オークションだからといって相場より安く手に入るとは限らないが、クルマの希少性、使い勝手、程度など総じていい買い物をしたなと思う。

絶好の納車日和となった当日。2台のMINIでわずかなツーリングを楽しんだ。3ドアにはない重厚さと排気音の迫力がまたいい。ファミリーカーとして十分なポテンシャルを持っているだけに、今後の走りに期待している。