tokainorookie’s blog

やさしい輸入中古車を買って人生に彩りを🇮🇹

シルキーシックスで修善寺を行く(後編)

E60で初めて訪れた修善寺温泉

ストレスフリーなドライブ記の後編。

 

昨日よりは天気が良い予報が出ていた。

いつもより遅めの朝食をとってハリストス正教会を散策。その後だるま山高原展望台へとクルマを走らせた。ここは”日本一の眺望”として日本政府も認めた有名な景色なんだそうだ。温泉街からは15分くらいだろうか。サンルーフをチルトにし、朝の澄んだフレッシュエアを感じながらドライブする。

展望台では厚い雲に覆われて駿河湾越しの富士山の眺望は望めなかったが、これもまた旅の思い出だ。再度訪れる口実ができた。

再び温泉街へ戻り、甘味処で一休み。この後は修善寺温泉を背に一気に山を下っていく。

 

狩野川沿いに走ってくると、温泉郷の天気とは打って変わって晴天が広がっていた。標高の違いはてきめんだ。サンルーフ全開では汗ばむくらいで、初夏の陽気そのものだった。

三島市に入ると一気に都会になり、つい30分前まで深い山の中にいたとは思えないほどの景色の変わりようだ。街中で一際風光明媚な三嶋大社に初参拝をした後は、田園風景を楽しみながら御殿場インターまで走らす。東名に入ったらシルキーシックスの独壇場だ。フォォォンと心地よい快音サウンドを発しながら、あっという間に見慣れた景色に戻ってきた。

 

今回のドライブで改めて感じたことがある。それは圧倒的な快適性と守備範囲の広さだ。

以前のブログ N52B30Aは名機か? - tokainorookie’s blog 内で紹介したように、シルキーシックスへの過度な期待から面白みに欠ける優等生エンジンと表現した。だが、MINIのエンジンを知った後にまたN52に乗ると、改めてラストシルキーの完成度の高さと、氷上をスーッと滑るようなスムーズさがあることに気づかせてくれた。これは改めて再考察をする必要がありそうだが、とにかくエンジンの静粛性からくる快適性とキャビン空間のパッケージングが素晴らしいと思ったのだ。

 

さらに、5シリーズはオールマイティに使いこなせる一台であるということ。

実はこの使いこなせるというのがミソで、通勤や旅行、送迎や冠婚葬祭というクルマが必要な全てのシーンが一台でまかなえるクルマというのはそうは無いからだ。現代においては、冠婚葬祭で使えるか否かがクルマ選びの基準にはならないだろうが、どこへ行っても恥ずかしくなく、しかも堂々と乗れて同乗者にも褒められるというのは希少ではないだろうか。そんなすべてのものを受け入れて良いシチュエーションに変えてくれる、よりリッチな時間を提供してくれる懐の深さを、E60は教えてくれた。